鉄欠乏性貧血はグルテンと関係あるか?

「わたし筋金入りの筋腫持ちです」
と言ったTさんは、ヘモグロビン8だった。

血色はそこそこよく、
とにかく元気だったが、
小脳梗塞を患った。

幸い後遺症なく復帰しているが、
貧血はよくないんだろうなと思う。

臨床医時代に、ヘモグロビン6の
患者さんを診たことがある。
あの患者さんも筋腫で過多月経だったと思う。

土気色の顔色で、
唇も白いんだけど、
なぜか元気という女性だったね。

だんだんに減っていくので、
慣れてしまうという話はよくある。

だから、鉄を補充して、
疲れやすさがなくなったと実感できる人もいれば、
顔色はよくなってもあまり実感がない人もいる。

鉄欠乏性貧血はどうして起こるのか?

赤血球の中にはヘモグロビンがぎゅうぎゅうに
詰まっている。

ヘモグロビンは中心にヘムという構造をもっていて、
そのさらに中心に鉄をもったタンパク質だ。
真ん中の鉄に酸素を付けて体全体に運ぶ。

材料の鉄が減ってしまうと、
ヘモグロビンが作れなくなり、
貧血と判断されるわけだ。

材料の鉄が不足する理由で、
もっとも多いのは生理の出血だ。

生理がある女性はみな鉄不足の危険性を持っている。

鉄の補給が十分になされないと、
すぐに鉄欠乏に陥って、
ひどい場合は鉄欠乏性貧血という状態として表れる。

鉄欠乏になる理由は?

鉄欠乏の理由は3つ。

捨てるのが多い
補給してない
食べても吸収されない

の3つだ。

捨てるのが多い

これは特別に病気がなければ、
女性の場合は過多月経。
子宮筋腫で出血が多いと、
いくら食事で補給しても間に合わない。

補給してない

補給は、普通食事から。
食事としては、赤身の肉、赤身の魚から補給できる。
レバーもいい。あさりもいい。

赤身はヘモグロビンの親戚みたいな、
ミオグロビンというタンパク質が色を出してる。
これもヘムと鉄という組み合わせだ。

しっかり食事で補給していないと、
鉄不足になる危険性がある。

食べても吸収されない

食べても吸収されない場合もある。
グルテン敏感性の場合がそうだ。

グルテンによって、
腸が炎症を起こし、
粘膜から栄養素が十分吸収ができない状態。

吸収不良の状態が続くと、
いくら食べても、
鉄分が吸収されない状態に陥る。

その場合も、鉄不足の危険性がある。

鉄欠乏にならないためには?

過多月経を食事や生活習慣でよくするのは難しい。
あまりに出血量が多いのでは?と感じるようなら、
レディースクリニックで相談したほうがいいかも。

そこまでひどくなさそうなら、
まずは鉄を食べ物から補給するよう心掛ける。

赤身肉、赤身魚を中心にタンパク質を多くとる。
これがまず大事なことだ。

あまいもの、穀物を減らしてでも、タンパク質だ。
どうしても不足しがちだ。

そして、グルテン敏感性かどうかを見極める。
症状と遺伝子型でわかる。

グルテン敏感性の症状
グルテン敏感性の遺伝子型

グルテン敏感性なら、グルテンフリーだ。
穀物フリーが望ましい。

そして、もし鉄欠乏ならば、
鉄剤をサプリでとるのがいい。

サプリの前にできれば検査。

フェリチンという検査値をチェックしよう。

フェリチンが検査できるデメカル自宅検査キット

フェリチンが100未満は低値。
50未満は欠乏。
30未満は重症。

鉄欠乏性貧血になってしまっている場合は、
大概30未満だ。

フェリチンは貧血とわかる前から低下する。
だから優秀な検査値だ。

まとめ

鉄欠乏性貧血は、
徐々に起きると慣れてしまっている可能性があるが、
知らず知らずのうちに疲労感を生んでいるかもしれない。

鉄欠乏の原因は、

月経出血で鉄を捨てすぎている
食事から鉄を補給していない
鉄を含む食事をしても吸収していない

の3つだ。

補給が少なければ、多くなるように、
赤身の肉・魚を積極的に食べる。

吸収不良は、グルテン敏感性による
腸の炎症がないかどうか確認。

症状と遺伝子型でわかる。

グルテン敏感性だったら、
グルテンフリーだ。
理想は穀物(グレイン)フリー。

フェリチンもチェックして、
低値ならサプリメントも考えよう。