グルテンフリーでメンタル症状がよくなる?症状改善事例その7

グルテンは、メンタルにも異常をきたすことがある。
原因がグルテンの場合、
グルテンフリーにするとメンタル不調が改善する。

グルテンフリーでメンタル症状が良くなった男性の話。

グルテンフリー物語―バートの場合―

バートが最初にクリニックに来た時、
抑うつと、イライラと、社会恐怖があった。

社会恐怖とは、社会的な場面で恐怖を感じることで、
例えば、
・少人数のグループ活動に参加する
・権威ある人と話をする
・パーティに行く
・人に姿を見られながら仕事する
・人に見られながら字を書く
・公衆トイレで用を足す
・会議で意見を言う
・試験を受ける
・店に品物を返品する
などの場面で不安や恐怖を感じる状態だ。

バートは母親に連れてこられた。
理由は、薬がちっとも効かないからだ。
母親は、長期間飲んでいると副作用が出るんじゃないかと心配していた。

検査をしてみると、
バートはグルテンに敏感な遺伝子型で、
ビタミンD、B12、そして、ナイアシンとオメガ3系脂肪酸欠乏であった。

食事をグレインフリーに変え、
サプリメントで欠乏栄養素を補ったら、
バートの症状は劇的によくなった。

しかし、それだけでは完全にはよくならなかった。
バートは睡眠が大切なものとあまり考えていなかった。

バートは夜更かしが好きだった。
なので、なかなか眠りにつけなかった。
夜遅くまで起きていられると、
体が機能していると感じていた。

コルチゾールレベルを測定してみると、
どんな状態か明白になった。

コルチゾールは、
腎臓の上にちょこんと乗っている副腎から出されるホルモンで、
血糖を上げ、ストレスに対応し、元気を出すホルモンだ。

バートのコルチゾールレベルは、
朝が高く、昼間は低く、夜にまた高くなった。
このパターンは睡眠障害になるパターンだ。
イライラの原因にもなる。

バートにこの結果を見せ、
毎朝の規則正しい運動と、
夜9時に消灯するルールを守らせた。

バートはそれから毎日
朝日を20分浴びることになった。
また、寝る前に、10ミリグラムのメラトニンを内服した。

メラトニンは夜に松果体(しょうかたい)から分泌されるホルモンで、
十分に分泌されれば、よい睡眠が得られる。
バートはメラトニン分泌不足も疑われたわけだ。

松果体は、
脳の真ん中に位置する、
グリーンピースほどの塊だ。

朝日を浴びた運動と消灯とメラトニン内服を数週間続けた結果、
適切な時間眠ることができるようになった。

さらに数週間後、メラトニンを内服しなくても、
就寝時刻に眠りにつけるようになった。
バートは完全に回復したのだった。

バートの物語は、
食事やサプリメントがきちんとできていても、
完全によくならないときに、
どうしたらいいかの一例だ。

適正な運動、日を浴びること、そして睡眠は、
グルテンによって傷つけられた体を癒すために必要不可欠だ。
健康達成・維持に見逃すことはできない大事な要素である。

グルテン敏感性によって、腸に異常をきたすと、
セロトニンの産生が減る。
     ↓
セロトニンは体内で変換されて、メラトニンになる。
     ↓
バートのようにメラトニン不足は睡眠リズムの障害を引き起こす。
     ↓
夜に十分眠れていないと、メンタルに不調をきたす。

こんなつながりが想像される。

ただし、腸でできたセロトニンが
松果体のメラトニン形成に影響を与えるかどうかはわからない。

腸管でできた大量のセロトニンを、
腸管の運動だけに使っておくのはもったいない。
セロトニンが松果体に届いて、
利用されてもおかしくない。

腸が快調かどうかと、
良い眠りが得られるかどうかは、
つながっていると思いたい。

以上、
グルテンは、メンタルにも異常をきたすことがある。
という話。

なるほどなと思ったら、シェアをお願いします。